DIGS-1068
『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』(英語題:DO IT!)
日本カルトムービーのレジェンドオブレジェンドが遂に遂に降臨!!!!!!!
オンドリャーしまいにゃ世に出んぞ!! オラオラオラオラ!!!!!!!!!!
後に封印作品史にその名を残す伝説の日本テレビ版「ドラえもん」(1973年)を世に送り出すことになる謎多き人物が、1971年に起死回生、一発大逆転の大バクチとして製作・発表するもわずか一週間で打ち切られて激しく散った伝説中の伝説カルトアニメ映画『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』が遂に初ソフト化。
●テレビアニメ「夕やけ番長」(1968年-1969年)、「男一匹ガキ大将」(1969年-1970年)、「赤き血のイレブン」(1970年-1971年)、「男どアホウ!甲子園」(1970年-1971年)などを手掛けた製作会社東京テレビ動画は諸事情により仕事が激減する。切羽詰まった会社代表兼プロデューサーX氏は起死回生の強烈な特大花火を上げることを決意する。それがこの『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』である。劇場用アニメの経験はなし、映画配給会社も未定の見切り発車状態でスタートした本作は、セル画4万枚・製作人数2万人・製作期間7カ月・制作費7000万円・スタッフ平均年齢22才という社運を賭けた大博打であった(数字の真偽不明)。1971年9月26日になんとか封切られたものの、当時としてはあまりにも先鋭的な内容のためか、当初の予定をはるかに下回るわずか1週間で上映を打ち切られてしまい大失敗に終わる。そして、東京テレビ動画はこれを最後に活動停止した。その後、X氏は元東京テレビ動画のメンバーらとアニメ製作会社日本テレビ動画を立ち上げ、1973年に伝説の封印アニメ日テレ版「ドラえもん」を制作・発表する。しかし、日テレ版「ドラえもん」放送中にX氏は失踪し、日本テレビ動画は解散する。そして1986年、X氏は大量の拳銃と実弾密輸で逮捕され、その後の消息は不明である。
●打ち切り後になぜかフィルムがアメリカ合衆国に渡った本作は、『DO・IT!』のタイトルで大ヒットしたと言われる(真偽不明)。
●「ヤバイ内容」「大コケ」「権利者不明」「制作会社解散」「社長失踪&逮捕」「ネガ・フィルムの消失」といったネガティブ要素が盛りだくさんのため、絶対封印の幻作品と絶望視されていたが、近年IMAGICA倉庫にて奇跡的にネガが発見され事態は急転。1971年の公開以来の記念上映が映画祭、一部施設で行われ大好評を得る。そして、初上映から48年ぶりに初ソフト化され世の中に放出されるもんね!ドバドバドバドバドバ!!
●演出は『まんが日本昔ばなし』の演出等で知られる三輪考輝と日本語版ハンナ・バーベラ作品の音響監督を務めた高桑慎一郎。原画をのちに『装甲騎兵ボトムズ』の作画監督を務める谷口守泰と『名探偵コナン』の作画監督を務める村中博美らが担当。中毒性のあるエロサイケ描写は必見!主人公プス夫の声を鈴木やすし(現 鈴木ヤスシ/「ジェニジェニ」!「不良番長」!)、その他、大塚周夫、雨森雅司、南利明、関敬六、コロムビア・トップ、小原乃梨子、増山江威子、肝付兼太、納谷六朗、田中亮一ら豪華声優陣が揃う。
★偏向なき著名人の方々から寄せられたコメントの数々
「萌えでもエロでもなくお色気!」 石野卓球 (電気グルーヴ/DJ/プロデューサー)
「条例!! 戒律!!! レギュレーション!!!! コンプライアンス!!!!!!! 21世紀は規制、規制、規制のメガ盛り汁だくの世の中だ!!!!!! 呼吸をすることすら抑圧されかねないこの時代に、映倫を爆撃したスーパーカルトの封印が解かれた!!!!「ヤスジのポルノラマやっちまえ!!」血管がブチキレる程の昭和の貪欲なリビドーが、いま、21世紀を辱める!!!! 鼻血ブー〜ーーーー!!!!!!!」宇川直宏(DOMMUNE / ”現在"美術家)
「令和の時代に遅れてやってきた鑑賞する「大人のおもちゃ」の昭和のポルノラマ!」
「昭・和合から平・性、そして時代は令・和合だ!交わる男と女と鼻血とスペルマ!」
「こんなアニメはジブリじゃやれないんだから「やっちまえ!!」は大正解だぁ〜!」
「正しい性教育作品!最高にやっちまってるぜオラオラオラ!」
玉袋筋太郎(浅草キッド/芸人)
「エログロナンセンス、という表現手段が全てこの1作に集約されたのではないかと思うほどの怪作。噂には聞いていたがこれほどとは。レベルが違う。下劣、醜悪、ギャグのひとつひとつがいちいちまったく笑えない。はっきり言ってゲンナリした!こんな映画体験は人生初。観たい人は観ればいいし観てしまった人は後悔なり懺悔なりそれぞれにして「とにかくコレどうかしてるよー!」と言ってまわればいい。とにかくコレは、なんなんだ?すごかった。」大槻ゲンヂ(筋肉少女帯/ミュージシャン)
「グシャッドピンポ~ンッッ(破壊)!!!!!! ヨル~ッとアサ~ッのあいだにーッ!!!!!! ドギツおマングワァのキョショー谷岡・F・ヤスジせんせワールドをおとなが見ル用のポルノラマにしたったら、バッキバキサイケバイオレンスでガキが見たら泡吹いてタオレルやつになったもんに!!!!!!!! ナゲーことフーインされてたけどフタタビ世にトキハナツっつーし、ドーナッテモしらんもんに!!!!!!!!」掟ポルシェ(ロマンポルシェ。/ミュージシャン)
「オドリャー!ガキからジジイまでがアサーからヨルーまでオラオラとセックスしたがって鼻血ブーブー撒き散らす、史上サイテーのアニメだもんね。辺見マリのエロ歌謡にのせて、××やら××やら××やら、とても今では許されないタブー描写の連続でセックスに取り憑かれた1人のバカの一生を描くんだもんね。シデー映画ですこと。」町山智浩(映画評論家)
★公開当時の著名人コメント
「へぇ、奇想天外に動きますねぇ。映画になってみると 予想外の効果が出てくる。それに映画になると一段とエロですねぇ。」谷岡ヤスジ(天才漫画家)
「柄の悪さで日本一、バンカラポルノで世界一。と、フレコミ以上に凄い。ナマの裸のオンナがあえぐよりもポルノ度がずっと凄い気がする。」佐藤重臣(映画評論家)
「面白いこと無類。出し惜しみなくセックス描写をどしどし見せてくれる。たっぷり楽しませる大人の大娯楽アニメ。」田山力哉(映画評論家)
「地上最大のオマ●コマークであり、それを見るだけでも谷岡ヤスジの作品世界との〈共犯関係〉が成立するような気がする。」内田栄一(劇作家)
【スタッフ&キャスト】
製作会社:製作:渡辺清/企画:吉沢京夫、土橋寿男
原作:谷岡ヤスジ/脚色:吉田喜昭/演出:三輪孝輝 、 高桑慎一郎
撮影:森泉正美/音楽:橋場清/美術:梅野紀一/録音:森武/編集:石村武朗
キャスト:鈴木やすし(現 鈴木ヤスシ/「ジェニジェニ」!「不良番長」!)、
大塚周夫、雨森雅司、南利明、関敬六、コロムビア・トップ、小原乃梨子、
増山江威子、肝付兼太、納谷六朗、田中亮一
※主題歌:「ドバ・ドバ・ソング」(ザ・ラニアルズ)/「ロンリー・ブルース」(杉かおる)
◎公開年月日:1971年09月24日/96分/製作会社:東京テレビ動画/配給:日本ヘラルド
推薦コメント〉
あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)
20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)
ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)
この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)
コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)
陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)
私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)
淫乱と暴力と初期衝動!
ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)
孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)
私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)
かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)
薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)
デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)