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DIGS-1023

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監督:土本典昭・堤雅雄

1968年の京大全共闘運動の模様、全共闘学生たちの大きな思想的支柱であり「日本のゲバラ」とも呼ばれた京大助手・滝田修(後に指名手配され逃亡・逮捕)の言動・生活・人間性を至近距離から捉えたドキュメンタリー映画史に残る傑作。警察の攻勢により後退を余儀なくされる京大、同志社大でのノンセクト集団「パルチザン」の運動、滝田の口から発せられる言葉の熱、衝撃的な火炎瓶描写・・・この映画はすでに沸騰している!本作は小川プロダクションの製作だが、監督は、小川紳介の岩波映画製作所時代の先輩である土本典昭。彼は後に水俣病を主題にした優秀ドキュメンタリー作品を多数制作し、国内外で高い評価を得る。


私は「人間のつき合い」という滝田(主人公)の言葉が好きだ。と同時に、これ程おそろしい重みをもって人と人が交しあう言葉はない。戦場で、正面から、勝つ日まで、彼らはこの一言をあらい続けるだろうことを私たちは信じて、この映画を論議の場に謹んで提出したい。
<公開時の土本典昭監督の言葉>

[スタッフ]
監督:土本典昭・堤雅雄
撮影:大津幸四郎・一之瀬正史
録音:久保田幸雄
編集:土本典昭・松本武顕
製作:市山隆次(関西小川プロダクション)、小林秀子(東京小川プロダクション)

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