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DIGS-1015

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監督:小川紳介

1967年10月8日羽田。佐藤栄作首相のベトナム訪問を阻止しようと、全学連はルメットをかぶりゲバ棒で機動隊と激しく衝突した。その闘いの中で京大生の山崎博昭が死亡。警察が発表した死因は「事故死」。欺瞞に満ちたその発表に怒った小川紳介とスタッフは死の真相を追いかける。


ベトナム戦争が激化する中、世界中で反戦運動が盛んになっていく。日本の内閣が日米安保条約を盾にアメリカ支持を表明する中、1967年10月8日、時の総理佐藤栄作はベトナムを含むアセアン訪問に飛び立とうとする。それに対し、全学連は佐藤首相のベトナム訪問阻止を訴え、羽田で機動隊と激しくぶつかる。そこの闘いで京大生の山崎博昭が死んでしまう(第一次羽田闘争)。警察発表の「事故死」なのか、国家権力による「殺人」なのか・・・その死の真相を追いかける。

我々は従順な羊になるべく生きているのではない。意思を持った人間として歴史性を背負い状況を自己の手で変えるべく位置にある。その位置がたとえ棍棒やヘルメットでないにしても、我々の行動が変革性を志向すればするほど、我々の非暴力は、内なる攻撃性をますます秘めていく以外ないであろう。<公開時の小川紳介監督の言葉>

[スタッフ]
演出:小川紳介
撮影:大津幸四郎
録音:久保田幸雄
製作進行:小林秀子
製作:上映実行会+岩波映画労働組合+映像芸術の会+グループびじょん

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