DVD:DIGS-1099

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DVD ¥4,950
(本体¥4,500)

激愛!ロリータ密猟

再上映、ソフト化は不可能といわれた日本映画史上に残るパンク&エロス──
伝説の大傑作が遂に初ソフト化!!

【35㎜オリジナルネガリマスター】

・80年代以降の成人映画を支えた作家性の強い監督たち(佐藤寿保、サトウトシキ、瀬々敬久、佐野和宏)は、後に「ピンク四天王」と呼ばれた。そのうちの一人、血みどろの美学で世界中でカルト的人気を誇る佐藤寿保監督の衝撃的デビュー作!あまりにも衝撃的な描写&内容のため、長らく再上映もソフト化も実現しなかった幻の大傑作が遂に初ソフト化!

・都会の真ん中で交錯する光と闇、魂と魂…暴力とセックスで彩られたボーイミーツガール映画の大傑作。あてなく獲物を狩っていく若者、都会の片隅で孤独に生きる少女……ふたりが出会ったとき、それぞれの狂気が融合し、やがて弾け飛ぶ。

・80's PUNK&FUNKサウンドの強烈なビートとパワー(THE STALIN、じゃがたら等)が狂気のボーイ・ミーツ・ガールムービーを熱く彩り、破壊衝動あふれるピュアな展開を引き立てる。

・80年代半ばの新宿を舞台に過激な撮影を次々と敢行……不適切にもほどがある、ソフト化不可能とされてきた最凶のピンク映画が遂に復活!

・あどけないロリータ少女を演じた伊藤清美は、その後も佐藤寿保映画を代表する女優として活躍。唐草模様の風呂敷を手に拉致・監禁を続ける若者役の渡剛敏は自主映画出身、俳優のみならず脚本家としても血みどろ世界の共犯者となった。もうひとつの佐藤寿保映画の特色であるレンズ越しのコミニュケーションも本作から健在だ。

・「映画がなければ犯罪者になっていた」という佐藤寿保の原点にして大傑作。滝田洋二郎や片岡修二ら名匠を育ててきた獅子プロダクション×東映セントラルフィルムというピンク映画の「発掘」としても貴重なソフト化。本来はDIGレーベルの記念すべき第1作となるはずが難題を抱え企画中止。作品への激しい愛はそのままに10年の年月を経てようやく企画実現!幻の映画復刻レーベル「DIG」記念すべき復活の第1作となった。仰げば尊し、我が師の恩!

※権利上の都合により、一部楽曲を差し替えて収録しております。
※原盤の状態により見づらい部分、聞きづらい部分があることをあらかじめご了承ください。
シナリオタイトル:狂った触覚
R-18+ ※18歳以上の方がご覧になれます。




■予告編は こちら




DVD特典
【封入特典】
・佐藤寿保監督&伊藤清美インタビュー収録小冊子(取材・文 高鳥都)
・プレスシート縮小再編集版

【映像特典】
・オリジナルポスター画像


【スタッフ】
製作:獅子プロダクション/監督・脚本:佐藤寿保/
撮影:志賀葉一/音楽:遠藤ミチロウ・THE STALIN、じゃがたら/
照明:佐藤才輔/編集:酒井正次/助監督:笠井雅裕/
配給:東映セントラルフィルム

【キャスト】
伊藤清美、渡剛敏、萩尾なおみ、
姫川艶、下元史朗、港雄一 池島ゆたか、
外波山文明、江口高信




©東映

推薦コメント〉

 あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)

 20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)

 ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)

 嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)

 この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)

 コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)

 陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)

 私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)

 淫乱と暴力と初期衝動!
 ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)

 孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)

 私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)

 かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
 じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
 すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
 映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)

 薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)

 デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)