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わたしの自由について~SEALDs 2015~
「終わったなら、はじめるぞ」 2015年夏、路上で声を上げ続け国会前を群衆で埋め尽くした学生団体「SEALDs」。彼らの激動の夏に密着したドキュメンタリー。
予告編はこちらをご覧ください 予告編
熱くたぎる若気、昂ぶり続ける心。
SEALDs設立記念日であり、憲法記念日である5月3日発売!
「終わったなら、はじめるぞ」 Bring the Beat!
2015年夏、路上で声を上げ続け国会前を群衆で埋め尽くした学生団体「SEALDs」。彼らの激動の夏に密着したドキュメンタリー。
「民主主義ってなんだ・・・・これだ!」
2015年。第二次世界大戦以後、70年間、平和国家として歩んできた日本の安全保障が、大きく変わろうとしていた。安倍晋三首相率いる自民党は、これまでの憲法解釈を180度転換し、集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案を国会に提出した。
日本国憲法第9条で定められた、戦争放棄に反するこの政府の動きに、世界一政治に無関心といわれた日本国民、特に若い世代が大きな危機感を持った。東京を中心に立ち上がった、学生団体「SEALDs」は、毎週金曜日に国会議事堂前で抗議活動を開始し、その動きは日本全土に広がった。この映画は、数名の若者たちが手探りではじめた社会運動の、半年間をカメラで捉えたドキュメンタリーでありパッション溢れる青春映画である。(2016年劇場公開作品)
■SEALDs■(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy - s 自由と民主主義のための学生緊急行動)
2015年5月3日、現政権が進める政治に対して危機感を覚えた大学生を中心とし、SASPLを継承する形で発足した学生団体。立憲主義・生活保障・平和外交の3点について、様々な問題提起や勉強会などの活動を行った。活動期間:2015年5月3日~2016年8月15日
*SASPL(サスプル:Students Against Secret Protection Law 特定秘密保護法に反対する学生有志の会)
特定秘密保護法に反対する首都圏の学生有志が集まり、動画・文章による情報共有や、官邸前抗議行動などを経て、2014年12月の法施行をもって解散した。
◎坂本龍一(音楽家)
SEALDsや高校生たちの活動を見ていると、とてもしなやかで、オシャレで普通で、楽しくなって思わず笑みがこぼれてしまう。しかし40年以上前に硬いデモをやっていたぼくらより、ある意味真剣だ。なぜならファシズムは、はるかに現実性を帯びて来、それは彼らにとって目前の未来なのだから。
◎平田オリザ(劇作家・演出家)
怒りと、怒りが伝わらない苛立ちと、苛立ちを隠そうとする恥じらいと、恥じらいをも振り払おうとする勇気と、青春と呼べるもののすべての要素が詰まっている。
◎宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)
面白い、と単純な言葉が口をつく。そうさせる姿が、彼/彼女らにはある。カメラはそれをじっと見つめる。スピーチはiPhoneに書いた原稿を読んでいるんだな。夏、あの場所に私もいた。コールした。暑かった。汗をかいた。確実に前進している。彼/彼女らに後押しされて。
【スタッフ】
監督・撮影・編集・製作:西原孝至/撮影応援・カラリスト:山本大輔/サウンドデザイン:柳智隆
【セルDVD封入特典】
◎SEALDs解散までのメンバーの姿を収録したボーナスディスク“LAST DAYS 2015-2016”(DVD)付
◎SEALDsメンバーによるオーディオコメンタリー
◎劇場用パンフレット縮尺再編集版
◎日本国憲法施行70周年・日本国憲法全文掲載小冊子.
◎英語字幕
◆税抜売価¥4,800/本編165分
©sky-key factory, Takashi Nishihara 発売元:PADレーベル
推薦コメント〉
あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)
20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)
ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)
この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)
コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)
陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)
私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)
淫乱と暴力と初期衝動!
ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)
孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)
私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)
かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)
薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)
デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)